下町風来坊~小僧の温故知新~

こんにちは。北海道から数十年前に首都圏に移住。谷中のように、繁盛し続けている下町や商店街、ちょっぴり役割を終えつつある街並み、そしてもう役割を終えたはずなのに今も輝きの残照を残している旧色街など、江戸から平成までの生きた街の姿を紹介します。  ※当ブログで使用されている写真の使用・転載はお断りいたします。

出逢いの街 蒲田西口商店街群③

『戦前、実家がお豆を販売するお店をやっていたのよ』
『戦争の影響もあって、道路の拡張でお店は閉店したの』
『空襲されるようになって、私達子供は疎開、今も有名な観光地に行ったわ』
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『疎開地では、地元の子供達にいじめられ、出される食べ物も少なくて、辛かったわよ』
『忘れられないのは、体育館の中の床に、子供たちが野菜を植えた時の事』
『収穫まで手伝わされて、収穫された野菜はひとつも口にすることが出来なかった』
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『今も恨んでいるわよ、あれは疎開地の先生達で食べてしまったんだって』
『戦争が終わって、蒲田に戻ってみると、全て丸焼け、残っていたのは、
電通の建物と、池上本門寺がずっと向こうに見えた、それだけ』
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『新橋にある電通本社の近くで働いたりしながら』
『なんとかこのお店を出すことが出来てね』
『当時の男の友達なんて、みんな死んじゃったね、男は酒を飲むから長生きできなんだよ』

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1時間もそこにいたでしょうか
彼女はこの話をお昼のサンドイッチを食べながら私にしてくださった
ありがとう、ありがとう
[ 2017/07/28 00:33 ] 出逢いの街 | TB(0) | CM(1)

出逢いの街 蒲田西口商店街群②

下町を歩いていると、時々、相当な歴史を感じる喫茶店に出逢う
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ここも、そんな軽い気持ちで入る『順喫茶 リオ』さん
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30年、40年と、毎日丁寧に営業されて、
今日もお客様を笑顔でお迎えするお店もあれば、

長い年月営業して、くたびれてしまって
その役割を終えようとしているお店、

いろいろな出逢いがある

この日は、

「いらっしゃい」とかなりのご年齢の女性が迎えてくれた
レモンスカッシュをオーダー
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勝手に店内を撮影
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このアールになっている天井は、
他の昭和20年代からの喫茶店でも見られたもの
当時のブームだったのかもしれない

ふと、振り返り建物奥の壁を眺めた
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何だろう、この壁、ガラスのタイルを積み重ねた?のか、、、

『この美しいタイルのようなもの、何です?ガラス?ですか』
『これはね、クリスタルよ、当時、高かったのよ~これ、
何しろ一日にほんの少ししか積めないものなのよ』
『そうなんですか、クリスタル、こんな感じでお店に張られているのを見るの、初めてです』

『何時から営業されているんですか』
彼女は少し考えた後、答えてくれたくれた。
『昭和29年よ』
『えっ、そんなに歴史があるんですか、、あの、、おいくつの頃に始めたんですか?』
ずうすうしく、聞きずらいことを訪ねるkozoh55.
『いまさら、年をごまかしてもしょうがないからね、今、私、85歳だから』
『えっ、、、こんなお若いのに、、現役でお店をされていて、85歳、、ありえない、凄い事ですよ』

そこから、彼女の蒲田の戦前・戦後のお話が始まる。

続く
[ 2017/07/26 22:57 ] 出逢いの街 | TB(0) | CM(0)

出逢いの街 蒲田西口商店街群①

蒲田西口の商店街をなんとなく歩く
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『あら、おんなじだわねえ』
後ろから声が響く
振り向くと、そこには杖をついたかなりの高年齢のおばあちゃん
『シャンシャンて、歩くと音がするの、おんなじよ』
そう言って、鈴の付いたキーホルダーを私に見せてくれた
『家のお孫ちゃんが買ってくれたのよ、たくさん』
ああ、そうなんですか、嬉しいですね
『いいわよね~、歩くと音がして。あなたのと一緒だわ』
本当に、そうですね。

『じゃあ、さよなら』
さよなら

私の街歩き用リュックにぶら下がる
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仲間たち
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5年間の街歩きの勲章かな、音がするやつ、多数あり
[ 2017/07/25 22:57 ] 出逢いの街 | TB(0) | CM(0)