下町風来坊~小僧の温故知新~

こんにちは。北海道から数十年前に首都圏に移住。谷中のように、繁盛し続けている下町や商店街、ちょっぴり役割を終えつつある街並み、そしてもう役割を終えたはずなのに今も輝きの残照を残している旧色街など、江戸から平成までの生きた街の姿を紹介します。

亀有 香取神社ここにあり

亀有の不思議は続く。商店街を外れた細い路地に出てみると、半分民家のような旅館を発見、ん、なんだこれは、
小泉進次郎じゃなくて二宮金次郎(昔の学校には必ずいたやつ)像ではないか!!
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なぜ、誰のために、何のために、そうか金次郎は亀有出身、なわけはない。確か小田原の田畑の開拓指導者だったし。
と言いつつ、気が付くと今日も1万歩くらい歩いたようだったので、別の小さな商店街のなかにあった、「谷中珈琲店」に入って、190円のコーヒーを二人で頂いた。へー、今時この値段でコーヒーは飲めるんだね。
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最後に南口を出て左の方を歩くと、この地区ですごく人気が高いらしい、アリオというイトーヨーカ堂のショッピングセンターがあり、その脇にひっそりと建っていた香取神社に立ち寄った。
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鎌倉時代に創建されたというから、由緒ある神社で、この辺りは当時は「下総国葛西御厨亀無村」と呼ばれていたそうだ。「無」という言葉が縁起が悪いと言われ、江戸時代には亀有と呼ばれるようになっていた。ということで香取神宮には珍しい二対の狛犬ならに「狛亀」がいるんだとさ。可愛いかい、皆さん?
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気がつくともう、夕暮れ時、駅前に戻り、バス停で小岩行きを待っていたら、改めて、亀有の町の姿が目に焼き付いてきた。この町は、小岩によく似ていて、それでいて小岩より新しいし、アリオには若者がたくさんいた。町にはやはり活力がなくちゃね。
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亀有 不思議なお店がいっぱい

1件目の不思議。「こち亀」にも普通に登場する鰻屋さん。CIMG2687_R.jpg
なんか、もう、看板でうまそうだし、惣菜屋さんでうなぎ、食べたかったなあ。でも1,000以上する鰻をその場で焼いてもらって、食いつくというのは経験ないし、TAKO氏にも提案できなかったよ。
TAKO氏は油断していたら、その隣のから揚げ屋で「鳥皮揚げせん」なるものを貪っていたよ。相変わらず謎の人物だ。
次は「バッカス」という洋酒専門店っぽい酒屋さん。中に入って驚いたのは、久保田をはじめとした日本酒の地酒専門店で、おそろしく凝った聞いたことのないようなブランドをたくさん売っていて、そのうんちくをベテランのご夫妻が、嬉しそうに楽しそうに語ってくれたことだ。
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私はいつも、「この人はすごい」と感じたら、その人のおススメを買ってみることにしているので、日本酒はあまり飲まないので、梅酒「尽空」というのをいただいて、家に保管している。今週末に飲むのが楽しみだ。
そして、今日のツアー、最大のワンショット、亀有食品市場に出会う。
一見、ただの総菜屋さんの入り口。
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でも、中に入ったとたんに広がった、昭和の宇宙のような空間。これこそが昭和であり、戦後の日本復興であり、人の住む街だ。
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幾つかの建物をアーケードが繋ぎ、建物には窓がたくさん店内側にあり、不思議な風景を作っている。小さなお店がたくさん入り、今もって、繁盛し続けている、まさに、市場、これは、横浜のラーメン博物館の内部のようであり、立石の戦前から続いていた商店街のようでもある。そうだ、この町は葛飾区にあり、葛飾区釈所は立石にあるのだった。建物の二階は、たぶん使っていないのだろう。(亀有編はまだ続く)

亀有 メイン商店街へ

駅の方に少し戻ると、「伊勢屋」という和菓子屋さんがあった。ラーメンの後は甘味とメンチと決まっているこのツアー。当然団子や大福をTAKO氏と一緒にいただく。
みたらし団子が甘くて軟くて、うまい。あー幸せ。
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大福も、うまいっす、甘すぎないあんこが上品で私にはGooだった。
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これが亀有一番の繁華街「ゆうろーど」の全景。この商店街は新しいハイセンスなイタリア料理屋と、戦後の復興期から続く老舗のお店屋さんが、上手に同居できている、そんな、不思議商店街だ。
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亀有 南口は歴史街道でもある

小僧のぶらりがスタート。南口は、まるで小岩の生き写しのように放射状に何本もの商店が広がる。まずは右側の通りを行く。この辺りは戦後、一時期色町として栄えた時期があると、物の本に書いてあったが、残念ながらその残照とも感じられるような建物は一切見当たらなかった。開発されたんだね。住む人にとってはもちろんいいことなんだろう。おや、この顔達は????
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この道は旧水戸街道だったらしく、日本橋から千住、新宿、松戸と続き、その新宿(あらじゅく)がここだったようだ(当時は亀有村)。水戸と言えば、黄門、助さん、格さん、ということでこの像があるわけ。でもこれは、はてな?かな。小石川庭園も光圀が関係して、やはり話題に事欠かない人ですね。
更に歩くと、看板と水路(跡)の公演が見えてきた。江戸時代、明暦の大火の後に上水用水路として幕府が築いたものが今も一部が残って、公園になっているようだ。
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水路としては廃止となり、その後、人が網を肩に乗せ、小舟に乗った人を曳いて運んだことから「曳舟川」と呼ばれることになったらしい。面白いねえ、そんな話。江戸百景にもなったらしいね。
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すぐそのちかくに、浄土真宗大谷派の大きなお寺があって、思わず入ったら、新しくて立派なお寺で、とにかく庭の手入れが行き届いていたね。この桜、三月に入っても寒さ、寒さの連続なのに、美しく咲いていました。
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不思議な魅力 亀有 本当は亀無し

「こち亀」という秋本治さんが書いている超長寿マンガの舞台、そこがこの町だ。駅の北口を出てみると、いきなりこの像が目に入った。何か傷つけられたとかで話題になっていたよなあ。
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そして、ロータリーの右手には、マンガのモデルとなった派出所が今も当時?のままで残っていた。(保存運動が受け入れられたそうです。)
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ラーメン屋探しに出動。北口のCIMG2619_R.jpg
左に線路沿いを歩くと、今日のお店「らー麺 もぐや」が見えてきた。10人ほどしか入れない小さなお店は、若い二人のお兄さんがまじめにこつこつやってるね。という印象のお店。
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味も本当にまじめだったなあ。ごくシンプルな醤油味は強い主張をしないから、どんどん飲めるし、エグさというものが一切感じられないものだった。このツアーで個性的なラーメンに幾度となく出会っている私にとっては、
ちょっとおとなしいかなあ、と。チャーシューは醤油味が肉に染み込み柔らかく、これは絶品だったね。